美術館のスタッフの方は、突然の、しかも唐突な相談に実に親切に対応してくださいました。そして、
・展示てしいない収蔵品に関しては、「特別閲覧」という制度があること
・ただし特別閲覧には正当な理由(美術研究等)が必要なこと
・特別閲覧は書面で求めること
を教えていただきました。
帰宅後、さっそく閲覧申請をしたため、美術館に持参したところ、数日後、メールが届きました。内容は、「特別の申請の趣旨は理解しました。落款・署名の確認であれば、作品図版でも可能と考え、図版のコピーを郵送しました。ご確認の上、やはり実物を見たいということであれば、特別閲覧の手続きを進めます」というものでした。
その後届いた郵便に入っていた図版のコピーを見ると、間違いなく、「伸展」と同じ落款が押されていました。これで「伸展」の作者が森下南窓であることがはっきりしました。
西﨑和男が森下南窓の書をどういう経緯で手に入れたのか、また、二人の間に交流はあったのかなど、また、折りにふれ、調べてみたいと考えています。
コメント